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Blog: Social impact issues2022.03.19

Stingが「Russians」(1985)に込めた思い

 1985年当時、現ロシア大統領のプーチンは、 旧ソビエト連邦の秘密警察情報機関であるKGB(ソ連国家保安委員会)の諜報員、端的にいえば旧ソ連時代の東ドイツを中心にスパイ活動をしていた人物だ。やがて、1989年に東西ベルリンの壁が崩壊し、1991年12月末のソ連解体とともに、米ブッシュ大統領とソ連ゴルバチョフ書記長は互いにマルタ沖合で船上署名に合意し、世界を恐怖に落とし込んでいた東西冷戦は終わりを迎えた。しかし30年以上の時を経て、プーチンは大国ロシアの大統領として頂点の地位を築き、今や独裁者に君臨しては支配領土を拡大すべく、隣国ウクライナに対する軍事侵攻をしている。

 伝説のロックバンド「ポリス」でベース兼ボーカルをつとめていた英国イングランド出身の音楽家、スティング。彼がポリスの音楽活動を中止した翌年となる、冷戦最中の1985年にリリースしたソロアルバム「ブルー・タートルの夢」の3曲目に収めたのが、歌曲「Rissians」である。音楽家の枠を超えた社会活動家として、スティングの強いメッセージ性のあるこの名曲には、当時の米ソの核兵器開発競争に対する強い批判的な想いが込められている。悲しみで染められたメロディと、巧みに語られる比喩的な歌詞の中で、彼はロシアと世界の子ども達の幸せについて静かに歌っている。今、世界が、スティングのこの歌がロシアそしてウクライナの人達に届くようにと願っている。



Sting - Russians (Official Music Video) - Bing video (オフィシャル) 

Sting Russians Lyrics - Bing video (歌詞)

https://www.youtube.com/watch?v=6_Vz7hJQxvI (ベルリン講演2010)

https://www.youtube.com/watch?v=EiWvlpSyzbw&list=RDEiWvlpSyzbw&index=1 (モスクワ講演2011)

https://www.youtube.com/watch?v=8pkNyjeFoBQ (チリ講演2011)

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